京都ラボ立ち上げ話。
こんにちは、C&H PRです。
今回は、C&H主力商品の『RICHILL(リッチル)』をはじめ、現在開発中のCBD商品など”C&Hのチルアイテム”の安心・安全を保ってくれているC&Hの 研究開発メンバーお二人を取材してきました!
C&Hに入ったきっかけや研究内容、京都ラボの立ち上げ経緯を分かりやすくお話してくださいましたよー!
研究開発メンバーが日頃どのように安全・安心を守っているのか、C&Hのチルアイテムをご愛顧くださっている”チル主”から”チル主”予備軍そしてC&Hに関わる皆さまへ、どうか届きますように…
まずは今回インタビューにご協力いただいたお二人を紹介します!
【目次】
C&H 研究開発メンバー紹介なぜ京都に?C&Hラボ誕生話。橋本さん、京都ラボ設立の経緯を教えて下さい!C&H 研究開発メンバーのお仕事C&H 研究開発メンバーって、普段どんなことをしているんですか??「RICHILLの品質を維持・向上させるための業務」とは?「分析機器を用いた成分分析法の開発」とは?「ヘンプを用いた新規研究テーマの考案」とは?「カンナビノイドに関する大学との共同研究の推進」とは?研究風景を見せてください!香料がたくさん!実際にどんな研究をしているんですか??こちらの分析機器はどんな研究に使われているんですか??研究のゴールは持続可能な社会実装京都ラボの今後の展開についてお聞きしたいです!
C&H 研究開発メンバー紹介
橋本 翔太/Shota Hashimoto (あだ名: 橋本さん)
・2007〜2011年 東京理科大学理学部応用化学科
・2011〜2013年 東京理科大学大学院総合化学研究科総合化学専攻
感光性高分子材料の研究に従事 発表論文
・2013〜2018年 日本たばこ産業株式会社
新規製品開発、シガレット材料の開発およびたばこ煙成分に関する研究に従事
・2020年11月〜C&H株式会社に研究員として参加
偶然WantedlyでC&Hを見かけ、「煙好き集まれ!」の言葉に惹かれ応募した橋本さん。(そんな募集コピーおもしろすぎるしチルだし、それで応募した橋本さんもっとチルですね。)橋本さんはC&H京都ラボ立ち上げから関わっているそうなので、後ほど深堀りしていきましょう。
平野 弘樹/Hiroki Hirano(あだ名:ロキさん)
・2010〜2014年 京都大学 工学部 工業化学科
・2014〜2016年 京都大学大学院 触媒有機化学研究室 : 主に構造有機化学の研究に従事
・2016〜2020年 曽田香料株式会社 : 香料原料や電子素材の合成研究などに従事
・2021年〜現在 C&H株式会社 研究員
数年前から趣味でnoteやTwitterでCBD関連の情報を発信していたロキさんは、1年ほど前にSNSでチル兄(C&H代表 坪井)と繋がりCBDについて語り合ったそうで、今回の研究事業立ち上げをきっかけにC&Hにジョイン。(ぜひ今後その語り合いをC&H ismに掲載したいのでもう一度開催希望です)ロキさんには京都ラボの研究事業内容について色々お話を聞いてみましょう!
なぜ京都に?C&Hラボ誕生話。
橋本さん、京都ラボ設立の経緯を教えて下さい!
橋本さん:2021年6月から今の施設で研究を行っているのですが、ラボ設立前は僕がC&Hにジョイン後は実家の祖母の家のキッチンを借りて研究していました。具体的には、CBDの結晶化を防ぐリキッド技術の開発や、煙捕集試験などを行なっていました。ちなみに必要な実験器具はモノタロウさんで買って調達してましたね。
C&H広報:実家ですか!そしてモノタロウで調達!インパクトありすぎますね。
橋本さん : 試薬も買っていたんですが、最初は試薬会社さんに怪しまれて断られたりして(笑)奇跡的に卸してくれる会社を見つけたので研究を続けられました。
C&H広報:(ほっ)
橋本さん:キッチンでスタートした結晶化を防ぐリキッド技術開発は無事に特許出願まで完了した後に、今後のCBDやヘンプ産業の成長を見据えてラボとして使える施設を探し始めました。
ちなみになぜ京都府京田辺市にある施設『D-egg』を選んだのですか?
橋本さん:京都はイノベーションに対しての感度が高くて、産学連携型の研究施設がいくつかあることが分かったんです。それで京都内で探していたところ、タイミング良く募集していた同志社大学連携型起業家育成施設『D-egg』に応募し入居することができました。
『D-egg』は中小機構が京都府、京田辺市と共同運営しているインキュベーション施設なんです。施設にはインキュベーションマネージャーやスタッフが在籍していて、様々なフォローアップをしていただけるので助かっています。
2021年6月14日 PR timesプレスリリース
「C&H、ヘンプ・CBDに関する研究事業を行うラボをインキュベーション施設「D-egg」内に設立」: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000073416.html
C&H 研究開発メンバーのお仕事
C&H 研究開発メンバーって、普段どんなことをしているんですか??
ロキさん:わたしたちが研究しているのは、最近ですと
・RICHILLの品質を維持・向上させるための業務・分析機器を用いた成分分析法の開発・ヘンプを用いた新規研究テーマの考案・カンナビノイドに関する大学との共同研究の推進
などの業務ですね。
橋本さん:研究の大きなゴールはC&Hのミッションである持続可能な社会を実装することなのですが、現在は主にCBD製品に関する研究を行っています。
C&H広報:ヘンプクリーンテックのための研究や開発、将来に向けた動きを進めているんですね。もう少し具体的に研究内容をお聞きしたいです!
「RICHILLの品質を維持・向上させるための業務」とは?
橋本さん:RICHILLに関しては、「新技術を用いた新規フレーバーでのレシピ作製」や「不良品の分析」、「分析機器を用いた成分分析法の開発」などですね。
C&H広報:C&Hの主力チルアイテムであるRICHILLの研究をはじめ、ヘンプやカンナビノイドに関する研究も行っているんですね。
そして新規フレーバーのレシピはここで作られているとは!C&HのRICHILLフレーバーへのこだわりは強いですもんね。わたしはやはり巨峰味がお気に入りです。(ちなみにRICHILLは全国のチルスポットでお試しいただけますよ)
橋本さん:そうですか。それは良かったです。僕自身もRICHILLを愛用しています。
「分析機器を用いた成分分析法の開発」とは?
ロキさん:CBD製品に含まれている成分の組成分析・CBDの定量を行っています。例えばラベルに”CBD200mg”と表示されている製品にその含量がきちんと含まれているかどうかを調べたりしています。
将来的には、他のカンナビノイドも含めた分離分析技術を確立し、自社の製品だけじゃなく他社の製品も分析できるよう技術向上のため取り組んでいます。
C&H広報:自社製品だけでなく、国内のCBD企業や製品の安全を担保できるように研究を進めているのですね。
ロキさん:またラベル成分の確認だけでなく、CBDリキッドの「蒸気中有害成分の定量」や「余計な残留物の有無」を分析する方法の開発にも取り組んでいます。C&Hはさらなる品質と安全性の向上を目指し、この様な技術開発にも力を入れています。
C&H広報:自社で研究機関を持っていること自体貴重だと思うのですが、ここまで品質と安全性を追究しているとは。。。全部署に変わり御礼を言わせてください。いつも本当にありがとうございます!!
「ヘンプを用いた新規研究テーマの考案」とは?
橋本さん:ヘンプは新規材料開発という観点で考えています。国内のヘンプ研究者にアドバイスを頂きながら、今後日本で産業化していける研究領域・テーマの策定を進めています。
C&H広報:ヘンプには5万通りの可能性があると言われていますよね。どんな研究が始まるのかC&H広報として注目していきたいです。
「カンナビノイドに関する大学との共同研究の推進」とは?
ロキさん:共同研究候補先の大学に対してC&Hが実施している研究内容の紹介をしたり、今後進めていく共同研究テーマについて話を進めています。
ちなみに現在の共同研究候補先は同志社女子大学 薬学部様です。今後も研究を軸にこの様な産学連携の取り組みを広げていけたらと考えてます。
C&H広報:カンナビノイドに関する様々な研究が行われるようになりデータを公開できれば、国内でのCBDリテラシーの向上が期待できますね。
研究やラボで取り組んでいる内容をご説明してくださってありがとうございます!よければ…
研究風景を見せてください!
香料がたくさん!実際にどんな研究をしているんですか??
橋本さん:これは高濃度のCBDを含有したベイプ用リキッドで、調合をしているところです。高濃度での配合だとこれまでのような作り方では上手く混ざらなくて、基材や香料選定をゼロから見直す必要がありました。
また良好な煙の味を表現するためにはリキッドの加熱温度も変更する必要があったので、ポッドの仕様もそれに合わせて変更しています。調合を少しずつ変え自分で吸ったり何度も試して、約3ヶ月ほどの時間が掛かりました。
こちらの分析機器はどんな研究に使われているんですか??
ロキさん:この分析機器はGCMSと言います。GCMSを用いて、ベイプ用リキッド中の香料やカンナビノイドを分析する技術の構築を進めています。具体的にはCBDの定量分析法を用いてCBDベイプ製品中のCBDの含有量を定量したり、香料成分として何が含まれているかなどを分析しています。
例えばレモンフレーバーの香料は、はじめに香り立つフレッシュなレモンの香りに寄与している成分がどれくらい入っているかを数値で見れたりします。成分比率の微妙な違いでレモンの味も多種多様に変化するんですよ。あとは不純物が入ってないか、有害物質が入ってないかの確認も同時に実施できます。
ロキさん:また橋本は元々JTにいたので、煙成分の分析に関しては知見があります。その知見を活かしてベイプの煙に含まれる香料成分やCBD、有害蒸気成分の分析法の確立などを進めています。
研究のゴールは持続可能な社会実装
京都ラボの今後の展開についてお聞きしたいです!
研究開発メンバー:今後はラボの拡大を計画していて、カンナビノイドの分析技術開発をさらに推進していくと共に、現在策定中のヘンプを用いた材料開発などもD-egg内で行っていく予定です。
産学連携による共同研究も進めているので、CBDの摂取経路によるバイオアベイラビリティに関する研究など、さらなるカンナビノイド研究の拡大を目指しています。
※バイオアベイラビリティ(生物学的利用能)…人体に投与された薬物のうち、どれだけの量が全身に循環するのかを示す指標。
研究開発メンバー:C&Hは持続可能な社会実装や人と地球のストレスを解消するため、気候変動や脱炭素といった地球の課題と、メンタルヘルスやウェルビーイングといったヒトの課題にフォーカスしています。
現在の”ヒト”への課題解決のためCBD製品の研究・開発をしていますが、並行してバイオマス領域の研究に取り組む予定です。ヘンプ由来の地球に負荷をかけない資源の創出ですね。
C&H広報:C&Hの信じるヘンプの可能性が体現される日も近いかもしれませんね。CBD・ヘンプ領域の発展において重要な役割を担うC&H 研究開発メンバーにお話が聞けて大変勉強になりました。今後も京都ラボの動向を追っていきたいと思います。本日はありがとうございました!