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ラボレポート〜特許出願済の技術も開発!〜

 
C&Hは昨年、同志社大学連携型インキュベーション施設D-egg内にラボを設立し、CBDに関する研究・開発をしています。
皆さんに安心安全なCBD製品をお届けするため、ラボではC&Hの研究メンバーが様々な研究を行っているのですが、その姿や研究内容が表に出ることは滅多にありません……
しかし、研究チームなくしてC&Hが販売するCBD製品の安全性は成り立たない!というわけで今回は、ラボで行っている研究の一部をご紹介しようと思います👓
 
【目次】
 

煙の安全性

 
「RICHILL」はCBD VAPEです。CBD配合リキッドが充填されたポッドをデバイスにセットし、吸い込むとデバイスがONになり、ポッド内のリキッドが加熱され蒸気となります。
RICHILL製品に限らず、リキッドを加熱して蒸気化するVAPE製品はしばしば、発がん性物質である「ホルムアルデヒド」の発生が問題視されています。
ホルムアルデヒドは濃度上昇によって危険性が高まり、以下のように人体へ影響を及ぼすとされています。
図参照元
図参照元
 
日本においては、厚生労働省が定めるホルムアルデヒドの室内環境基準濃度は0.08ppmとしています。
そこで私たちは、自社製品の安全性を確認するため、RICHILLからのホルムアルデヒドの発生量について調査を行いました。

研究内容

この研究では、RICHILLで煙を発生させた際に有害成分である「ホルムアルデヒド」が発生するか否かを検証しました。
まず、RICHILLから発生する煙を一定条件下で捕集しました。
その後、捕集した成分を外部分析機関を通じ、HPLCという分析装置を使用して、ホルムアルデヒドの検出および定量分析を実施しました。

結果

RICHILLの煙に含まれる発がん性物質「ホルムアルデヒド」の分析を行った結果、検出はされたものの、十分に安全の範囲内であることが分かりました。
💡
RICHILLにおいてもリキッドをコイル加熱することで、「ホルムアルデヒド」は発生しますが、パフ(ひと吸い)毎の濃度としては、厚労省が定める室内濃度基準の200分の1という結果が出ています。 また、RICHILLはポッド内の結晶化を改善するためにリキッドの改良を行っていますが、改良前後のリキッドともにホルムアルデヒドの発生量に大きな差異は見られませんでした。
 
さらに、他社製のべイプ(A、B、C、D社)、加熱式たばこ(A、B)、最低タール値の紙巻きたばこなど全8種の製品を同条件で分析した結果、RICHILL以外においてもすべての製品でホルムアルデヒドが発生することを確認しています。
今回の結果は、弊社独自の分析法に基づいて調査をしていますので、他社製品の分析結果に関してはあくまで参考程度となります。

RICHILLは安心してお使いいただけます

今回の取り組みでは、ベイプの使用において問題視されるホルムアルデヒドが、自社製品RICHILLにおいて異常発生しないことを確認しました。
また、今後実験設備の強化に伴い、安全性評価も継続的に実施していく予定です。
今後もRICHILLをお楽しみいただけましたら幸いです。
※もともと肺になんらかの疾患をお持ちの方は、使用を控えるか医師にご相談等していただくようお願いします。
 
 
 
 

中身が結晶化しないポッドの開発〜特許出願済〜

 
RICHILLの「よくあるご質問」の1つに、「ポッドの中身の結晶化」があります。
ポッドの中に充填されているリキッドが結晶化し、「吸いにくい・すぐ吸えなくなった」などのお問い合わせをいただいております。この問題を解決するため、ラボでは結晶化しないリキッド技術の開発を完了しており、すでに一部製品に導入されています。
※現在お持ちのポッドの中身が結晶化している場合は、こちらのページから解消方法をご確認ください。
 

研究内容

元々のRICHILLのCBD10%という高濃度、煙量感(吸いごたえ)や味といった価値を壊すことなく、ポッド内のCBDの結晶化を改善し、不具合をなくすために開発を開始しました。
CBDがポッド内で結晶化してしまうのは、物質が持つ固有の溶解度が関係しています。特に、煙量感や適度な甘さを演出するためのグリセリンはCBDと相性が悪く、グリセリンを多く含むリキッドほどCBDが結晶化してしまいます。
そこで、個々の物質の持つ溶解度を算出し、これまでのリキッドの配合を大きく変更することなく、RICHILLのおいしさを保ったまま結晶化を改善できる物質を探索し、ひとつずつ配合実験と味の確認を繰り返しました。
 
図. 各物質の溶解度パラメータ
図. 各物質の溶解度パラメータ
 

結果

様々検討した結果、食品添加物や医薬品の溶剤などとして使用される、グリセリン脂肪酸エステルという物質を少量添加することによって、CBDの濃度、おいしさと煙量感を維持したまま、CBDが結晶化しないリキッドの開発に成功しました。
今回開発した新しいRICHILLリキッドに関しても、ホルムアルデヒドの発生量を調査しており、これまでのRICHILLとの発生量に大きな差異はなく、安全の範囲内でした。
また、今回開発した”結晶化しないリキッド”技術は、特許出願を完了しており、これから権利化を進めていく予定です。